開講科目

衛生学教室は医学部医学科3年生前期の「衛生学」を担当しています.もちろん,感染症疫学や感染症制御を含みますが,それ以外にも環境医学,毒性学,産業医学・労働衛生,国際保健学などを担当に講義をしています.事前に連絡・登録をいただければ対象学年以外の学内学生や他学の方,社会人の方の聴講を歓迎します.

科目名 衛生学[hygiene]
責任教員 西浦 博
担当教員 西浦 博,浅井 雄介
講義形態 講義/実習 講義
単位数 2
対象年次 3

授業の目標
1) 人間生活を取り巻く生存環境(一般生活環境と産業職場)や自然環境と疾病との関係を理解し、環境として様々な要因のもととなる社会と健康の関係に対する知識や考え方を修得し、それらに関わる学術的アプローチに触れること。
2) 感染症、環境保健、中毒学、産業保健など広い範囲の分野について、環境の影響を受けやすい弱者の視点に立てるような態度を持ち、衛生統計を分析して実態を理解する方法を学び知ること。
3) 臨床症例の検討を含め、部分的に問題解決型の講義を実施し、医師として問題解決の方法について討議し、具体的に述べることがでるようになること。

到達目標
1) 健康と生存環境(一般生活環境と産業職場)あるいは自然環境との関係について基礎理論や事例分析、疫学的分析などを通じて十分に理解すること。
2) 公害や環境汚染を含む環境問題と健康の関わり、放射線被害の実態、労働における健康問題に関して弱者の立場を受容し、それらに対してわが国がどう対応してきたのかを記述できること。
3) 感染症あるいは中毒の患者が発生した際に、医師として実施すべき行動を自発的に考え、理路整然と具体的な行動を述べることができること。
4) 社会医学的問題を肌で感じ、問題解決の現場に触れ、それを通じて、より良い社会の在り方について考え、仮想的に創造すること。

授業計画
1) 総論 衛生学および中毒学概論
2) 環境保健概論 環境汚染と健康被害
3) 環境汚染の評価、公害
4) 放射線と健康、住環境・騒音・振動
5) 水質・水質汚濁、廃棄物と環境・健康
6) 感染症疫学と感染症対策
7) 新興感染症、検疫・人獣共通感染症
8) 食中毒・食品保健、予防接種
9) マラリア・HIV/AIDS
10) 産業保健、労働衛生
11) 世界の保健・医療、国際保健医療協力
12) 臨床中毒学、薬害
13) 危機管理・バイオテロ、救急災害医療
14) 結核,感染症数理モデルへの招待

成績評価の基準と方法
1) 問題解決型講義の一部で学生からの積極的な発表を求めます。自己推薦での発表者には期末試験と別に5点を付与します。
2) 講義の途中或いは最後に小テストあるいは感想提出を行い、各回の出席とします。出席回数が3分の2に満たない場合は、期末試験の受験資格がありません。
3) 再試験は1回のみとします。

テキスト・教科書
LaDou J, Harrison RJ. Current occupational and environmental medicine. 5 Ed. (A Lange Medical Book), McGraw-Hill, 2014.

講義指定図書
なし